表紙  
「ダンテ コメディア」
      著者 荒木嘉之 文藝書房 ¥1365

この本はダンテの神曲の地獄篇についての解説ですが、著者自身が関連する場所を旅行され、紹介されているのがとても興深く、一種のイタリア旅行の参考にもなるのではないでしょうか?またそれぞれの解説も歴史解説を織り交ぜて折り、それが次の参考資料の手がかりにもなると思います。
なを、著者のダンテに対する見方を、著者が大好きなイタリアの評論家インドロ・モンタネッリの著「黄金世紀のイタリア」の中の一文と重ね合わせて居ると思われますので、文中より引用してみます。
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ダンテについて「ダンテをイタリア国民統一の先駆者というのはかげた話だ。政治的には、皇帝統一復興という不可能事を夢見た反動主義者にすぎなかった。しかし、彼は国民統一にもっとも必要な手段をイタリア人に与えた。すなわちイタリア語である。ラテン語気取りの我慢ならぬ連中に満ちたこの国で、「俗語」が高貴なる物となったのは、ダンテのおかげである。だからこの一事だけでダンテを「祖国の父」と讃えるに十分なのである。(本文p294より)

猫の本

「猫が教えてくれたこと」  徳間書房 ¥925

此は絶対にお勧めです。何故なら我が家の子供達、リーナのお里の猫ちゃん達の写真が一杯載ってるからです。写真も文章も普通の方の投稿ですから、其処がまた自然で読者が素直に感じられるのでは?写真も素人の想いがしっかり出ていると思うのは私だけでしょうか?

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